ITパスポートはキャリアアップに繋がる? エンジニアの資格13選
システムエンジニア(SE)になるにあたって、取得していると有利になる資格はあるのか気になってはいませんか? この記事ではシステムエンジニア (SE)に関連する資格を難易度別に解説をします。 システムエンジニア(SE)の資格について システムエンジニア(SE)になるには資格が必要? システムエンジニア(SE)になるために、必須資格はありません。
システムエンジニア(SE)の資格について
システムエンジニア(SE)になるには資格が必要?
システムエンジニア(SE)になるために、必須資格はありません。
極論、「自分はシステムエンジニアです」と名乗れば、あなたはすでにエンジニアです。
フリーランスエンジニアの場合、資格を保持していることによって選考が有利に進むことはごく稀ですが、正社員の場合は資格取得手当てなどがあります。
なお、未経験からシステムエンジニア(SE)を目指している場合は、資格が選考に有利に進むことはあります。
国家資格とベンダー資格がある
IT系の資格には大きく分けて、国家資格とベンダー資格があります。
両者の違いは国が運営をしているか、民間が運営をしているかどうかです。
おすすめの国家資格について
おすすめの国家資格を難易度順に解説します。
初心者向け
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、エンジニアリングに関して全くの初心者の場合、受験をおすすめできる資格です。
技術系の問題だけでなく、経営戦略やマーケティング関連の問題も出題されることに注意です。
試験名 | ITパスポート試験 |
国家orベンダー | 国家 |
試験開催頻度 | 春・秋の年2回 |
受験料 | ¥5,700(税込み) |
基本情報技術者(FE)
基本情報技術者試験は、ITパスポート試験とは違い、エンジニアリングに関して一定の知識がある人におすすめの試験です。
ITパスポート試験がスキルレベル1、基本情報技術試験はスキルレベル2とされていますが、両者の難易度にはかなりの差があります。
試験名 | 基本情報技術者(FE) |
国家orベンダー | 国家 |
試験開催頻度 | 春・秋の年2回 |
受験料 | ¥5,700(税込み) |
中級者向け
応用情報技術者(AP)
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験よりも更に難易度が上がり、数年エンジニアとしての経験を積んだ方が対象です。
ITパスポートや基本情報技術者試験は学生や新社会人の受験率が高いのですが、応用情報技術者試験は、新人の受験率は低めとなっています。
試験名 | 応用情報技術者(AP)
|
国家orベンダー | 国家 |
試験開催頻度 | 春・秋の年2回 |
受験料 | ¥5,700(税込み) |
データベーススペシャリスト試験(DB)
データベーススペシャリスト試験は応用情報技術者試験と基本情報技術者試験を取得した後に受験をするエンジニアが多いです。
問題のパターンはある程度決まっているのですが、データベース設計の実務経験がないと試験合格はすこし厳しくなります。
試験名 | データベーススペシャリスト試験(DB)
|
国家orベンダー | 国家 |
試験開催頻度 | 春・秋の年2回 |
受験料 | ¥5,700(税込み) |
上級者向け
プロジェクトマネージャ試験(PM)
プロジェクトマネージャ試験は、情報処理技術試験の中で最高ランクであるレベル4の試験です。
記述力が求められるため、実務経験と知識を持っていても不合格になってしまう方は多いです。
合格率が1桁のため、転職の際にはある程度の信用を担保してくれます。
試験名 | プロジェクトマネージャ試験(PM)
|
国家orベンダー | 国家 |
試験開催頻度 | 春・秋の年2回 |
受験料 | ¥5,700(税込み) |
システムアーキテクト試験(SA)
システムアーキテクト試験はプロジェクトマネージャ試験と同じく、難易度が最高ランクのスキルレベル4に該当する試験です。
合格率は大体10%ほどなのですが、受験をする人たちは、応用情報技術者試験に合格しているパターンが多いの難易度は高いです。
試験名 | システムアーキテクト試験(SA)
|
国家orベンダー | 国家 |
試験開催頻度 | 春・秋の年2回 |
受験料 | ¥5,700(税込み) |
おすすめのベンダー資格について
初心者向け
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト試験(MOS)は、エンジニアリングに関して未経験の人が、ExcelやWordのスキルを身に付けたい場合におすすめできる資格です。
試験名 | マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
|
国家orベンダー | ベンダー |
試験開催頻度 | 随時 |
受験料 | スペシャリスト(一般)は1科目につき¥10,780(税込)
エキスパート(上級)は1科目につき¥12,980(税込) |
マイクロソフト テクノロジー アソシエイト (MTA)
マイクロソフト テクノロジー アソシエイト (MTA)は新卒のITエンジニアにおすすめできる資格です。
特に、インフラを担当することになった、新人エンジニアは取得を目指すと良いでしょう。
試験名 | マイクロソフト テクノロジー アソシエイト (MTA)
|
国家orベンダー | ベンダー |
試験開催頻度 | 随時 |
受験料 | ¥12,960(税込) |
オラクルマスター
オラクルマスターはデータベース関連の業務をすることになったが、何から勉強をしたら良いのかわからないエンジニアにおすすめの試験です。
資格レベルは、Bronze、Silver、Gold、Platinumの4種類があり、順に難しくなります。
試験名 | オラクルマスター
|
国家orベンダー | ベンダー |
試験開催頻度 | 随時 |
受験料 | ¥26,600〜¥500,000税込) |
中級者向け
Cisco Certified Network Associate(CCNA)
CCNAはネットワーク技術の知識を身に付けたいエンジニアにおすすめの資格です。
資格レベルは、エントリー、アソシエイト 、プロフェッショナル、エキスパート、アーキテクトの5種類があり、順に難しくなります。
試験名 | Cisco Certified Network Associate(CCNA)
|
国家orベンダー | ベンダー |
試験開催頻度 | 随時 |
受験料 | ¥19,800〜¥39,000(税込) |
ドットコムマスター
ドットコムマスターはNTTコミュニケーションズが運営する民間の資格試験です。
資格レベルは、ベーシックとアドバンスの2種類があり、順に難しくなります。
試験名 | ドットコムマスター
|
国家orベンダー | ベンダー |
試験開催頻度 | 随時 |
受験料 | ベーシックの場合は¥4320(税込)アドバンスの場合¥8,640(税込) |
上級者向け
Cisco Certified Network Professional(CCNP)
Cisco Certified Network Professional(CCNP)はCCNAの上位資格です。
試験は8種類あり、自身のキャリア形成にあったものを受験するとよいでしょう。
試験名 | Cisco Certified Network Professional(CCNP)
|
国家orベンダー | ベンダー |
試験開催頻度 | 随時 |
受験料 | ¥39,600(税込)〜¥158,400(税込) |
XMLマスター
XMLマスターXMLに対しての技術力を測定する資格試験です。
試験は2種類で、ベーシックとプロフェッショナルがあります。
試験名 | XMLマスター
|
国家orベンダー | ベンダー |
試験開催頻度 | 随時 |
受験料 | ¥15,750(税込) |
資格をとるための勉強法
学校に通う
資格試験対策講座を実施している学校に通うのも手です。
メリットは、有識者に質問がしやすく、また、他の受講者と一緒に学ぶことで、モチベーションが高い状態で学習を進められる点です。
デメリットとしては、オンラインに限られるため、学習サイトだけでは隙間時間活用ができないという点です。また、他の方法に比べて、経済的・時間的コストがもっとも掛かってしまいます。
学習サイトの活用
メリットは、有識者に質問がしやすく、オンラインに限られますが、自分の好きな場所・タイミングで学習を進められる点です。
デメリットとしては、オンラインに限られるため、学習サイトだけでは隙間時間活用ができない、また、習慣化できないと、そのうち講義ビデオを見ないことになりがち、という点です。
無料で過去問を公開しているところもありますが、本格的な講義が受けたい方はUdamyがおすすめです。アメリカ発のオンライン学習サイトですが、日本のベネッセが業務提携しており日本人にとっても非常に使いやすいサイトになっています。
書籍での学習
書籍を使って学習するメリットはオフラインで、自分の好きな場所・タイミングで学習を進められるという点です。
デメリットは、メールなどを使って著者等の有識者に問い合わせすることができる書籍も一部ではありますが、基本的には質問などができないという点です。
基本的には、“解説が手厚い問題集+必要に応じて補助教材(重要項目を網羅した文庫本サイズのものなど)”もしくは“模擬問題などがついている解説本”が良いかと思います。
基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などの情報技術者試験に関しては、特に多様な関連書籍がありますので、自分が続けられそうなものを選ぶとよいでしょう。
資格以外に必要なスキル
コミュニケーションスキル
クライアントを含めた関係者と折衝を行うことが求められることが多いため、重要なスキルです。
マネジメントスキル
計画的にシステム開発が進められるように、同じユニットのプログラマーや後輩システムエンジニアを統率することも求められるため、重要なスキルです。
開発スキル
こちらは言わずもがなですが、どれだけ輝かしい資格を保有していても、開発スキルがなければ意味がありません。